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May 13, 2004

黒い羽根

『黒い羽根』という言葉から喚起されるイメージが、一般に不吉なモノ好ましくないモノである一因として、西洋から持ち込まれた宗教観による影響が考えられる。西洋(というか主にキリスト教カソリック宗派)の宗派における『天使』というモチーフが、彼等自身が天上の存在である事を分かりやすく示す為に背中に『白い羽根』を備えており、それに付随して『白い羽根』が聖なるモノ純粋なるモノを示すようになり、そのアンチテーゼとして『黒い羽根』が位置づけられているとでもいうか。

私も時折『フェザーフォルク』という背中に空を飛ぶための羽根を備えた亜人類(?)種族を題材にした絵を描いてきましたが、ギャル絵業界では『背中に羽根の生えた人間=天使』という一つの記号性あるいはギャル絵的お約束があり、描いてきたいくつかの絵に対して『天使』的なイメージを持たれる事例も見受けられた。
が、少なくとも私が『フェザーフォルク』という種族を題材に絵を描くとき、羽根の色というのは彼等の遺伝形質を示すものに過ぎず、白い羽根であろうと黒い羽根であろうとはたまた茶色い羽根であろうと、描かれた人物の内面的資質には全く関係がない、はずである・・・はずであるのだが、私自身も先に述べた西洋的宗教観の影響、またはそれに基づくギャル絵的お約束に浸って絵を描いてきた人間なので、『白い羽根』の方がなんとなく可愛いっぽいというとても感覚的な理由から『黒い羽根』の人物を描く機会は少なく、描いたとしても『黒い羽根』を持つ事に対してなんらかの意味合いを加味しようとする傾向がある。

黒い羽根

上の絵の彼女も『黒い羽根』を持つ者として描いている絵で、元来彼女の羽根の遺伝形質は白い羽根を示しているのですが、彼等種族の中で大多数を占める『白い羽根』を忌み嫌い、羽根を自ら黒く染めることでアウトローあるいは社会的ドロップアウトを偽悪的に演じている、というような事を考えながら絵を描いていますが、そこには先に述べたギャル絵的お約束の影響が明らかであるし、ひいては彼等自身の社会もまた我々にとって馴染みの西洋的宗教観に似たものを背景に持つのかな、などと考えたりもしながら絵を描くのは楽しい。いや本当に。

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