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October 26, 2004

秋刀魚の小骨と根付けのまじない

晩飯に秋刀魚の塩焼きを食べていたら、取り損ねた小骨が喉に引っかかってしまい、ご飯を丸飲みしても指を喉に突っ込んでも取れないので難儀していたところ、ふと、小学生の低学年の頃、やはり喉に魚の骨が引っかかった時に曾祖父が「『根付け』で喉をこすれば喉に引っかかった骨が取れる」といって自分の『根付け』でこすってくれた事があったなぁ、と思い出しました。

『根付け』というのは、着物の帯に財布や煙草入れを挟んで下げる時に紐の先端につける留め具の事で、象牙彫りや木彫りの精緻な細工物もあって、日本人の服装が着物主流であった頃のお洒落の一つでもあったようです(参考リンク:ねつけ〔Goo辞書〕

私の曾祖父は1981年に91歳で亡くなったので、前々世紀から生きてた人間という事になります。私の記憶にある限り普段から日常的に着物を着ていましたし、煙管(キセル)で煙草を吸う人でしたので、煙草入れを帯に留めるために『根付け』もいくつか持っていました。

「根付けで喉をこすると喉に引っかかった骨が取れる」というのは、まぁ、いわゆる民間療法の類だとは思うのですが、物は試しだと思って仏壇に飾ってあった曾祖父の遺品である象牙彫りの亀の形をした根付けを持ち出して喉をこすってみたところ、不思議なことに難儀していた小骨はあっさりと取れて喉を下って行ってしまいました。

民間療法侮るべからず。

おそらくは、自分で何かを飲み込んだり舌や喉を動かしただけでは取れなかった小骨を、喉の外側から固形物を使って摩擦刺激を加えることで意識しない筋肉の動きを促し、それによって喉に引っかかった小骨が取れたのではないかと思います。民間療法というのはえてしておまじない的で科学的な根拠に乏しい事が多いのですが、中にはそうした根拠や因果関係を抜きにして療法のみが口伝で伝えられているだけの場合もあるようです。そう言えば、私の曾祖父は歯痛の時にお札を額に貼って何かのおまじないをしてくれた事もありました。子供心にさすがにそれはただの気休めだろうと思ってましたが、それにも実は何か科学的根拠があったのかもしれません。

よくよく考えれば、喉をこするのは手に持てるサイズの固形物だったら『根付け』でなくても良かったのではないかなぁ、と思いつつも、昔の人の知恵と曾祖父に感謝して『根付け』を仏壇に戻しお線香をあげさせてもらいました。

さんまのこぼねとねつけのまじない

秋刀魚の小骨が喉に引っかかってあう~な真琴と、祖父の根付けで喉をこすってあげている美汐。

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