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August 27, 2005

脳内RGB

まずはこの絵をご覧になっていただきたい。

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この絵は「Kanon」の「天野美汐」の、ラフ絵からCG用にクリンアップして肌とか髪とか服とかいくつかのレイヤーに分けて色を塗り分けた段階の絵である。それぞれのレイヤーの色を塗るにあたっては、RGB値を適当に弄って「こんな色じゃなかったかな」とか「こんな色で塗れば綺麗そうだよな」みたいな感じで色を決めている。ちなみに実際にゲームに使われている立ち絵から抽出した色で塗り分けてみたのが下の絵。

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髪や制服のリボンの色がだいぶ違うのに気がつくだろう。

もちろん、上の絵の色もこれから陰影を塗ったりハイライトを入れたりする段階でかなり印象が変わってくるし、塗り終わった段階で背景と色調を合わせるためにかなり強引な色調の調整をするので最終的には違う色になる。ただ、私の脳内にある天野美汐の絵は基本的に上のようなRGB値をしているのだ。

だいたい5年くらい前に天野美汐の絵を描くようになった頃は、もう少しオフィシャルの絵に近いRGB値をしていたように思うのだが、他の方の描いた天野美汐の絵を見て参考にしてみたり、特に髪の毛なんかは赤なんだか茶色なんだかよく分からない色を、自分の絵の記述文法の範囲内で解釈した結果上の絵のような色になっていった。

肌や髪、服の色のような要素は、(特にギャル絵の分野においては)キャラクタの差別化を図るための重要な記号の一つであると考えられる。従ってギャル絵描きの描くギャル絵がオフィシャルの絵と極端にRGB値が異なるのは本来好ましくないのかもしれない。

だが一方では描こうとする対象の形状やシルエットやそれ以外の名状しがたい何かと併せて初めて「色」という要素が意味を持つのだとも言える。

上の二枚の絵を見て分かるとおり、私は「色」という要素に関してはオフィシャルのモノと多少違うとはいえ大きく逸脱しない範囲の絵を描いているつもりだ。そういう絵しか描けない、ともいう。だがいつか、「名状しがたい何か」によって私が絵の対象に対して感じている感情や思い入れを描けるような絵描きになりたいと思っている。一介のギャル絵描きには大それた望みではあるのだけれど。

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