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December 20, 2005

クラナド・オフィシャルコミックと仁科さん

仁科さん。

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「クラナド・オフィシャルコミック」版というか、みさき樹里さんによってビジュアライズされた仁科さんを自分なりに描いてみました。

言うまでもないが、「CLANNAD」のゲーム本編において「仁科りえ」というキャラにはイベントグラフィックはおろか立ち絵すら用意されていない。テキストでのみ登場するキャラクタで、ことみシナリオにおいてことみに音響破壊兵器ヴァイオリンを手渡す役柄として登場するため比較的良い印象が残るキャラであるが、渚シナリオ(共通部分?)においては渚と朋也(と春原)が演劇部発足に必要な顧問を幸村先生に頼もうとしたところ、既に仁科りえとその友人達が合唱部発足のために顧問をお願いしていたという経緯があり、どちらかというと主人公達の「障壁」として記憶されている方も多いかと思う。

しかし、彼女には彼女なりの理由があって合唱部を作ろうとしている。

本人からではなく彼女の友人達から渚達に「演劇部を諦めさせるための理由」として語られるのだが、もともとヴァイオリンを習っていてそれなりに将来も有望だった(?)彼女は、事故のためにヴァイオリンが弾けなくなる。そしておそらくヴァイオリンという自分が一番打ち込めるモノを失ってしまった彼女にも辛い時期があったに違いないが、幸いにも合唱というモノの楽しさを教えてくれた恩師や、それに打ち込もうとする自分を応援してくれる友人達にも恵まれ合唱部設立を決意する。

春原は、仁科りえが『事故でヴァイオリンが弾けなくなった』こと、『もう合唱部しかない』ことを『そんな、ハンデがなんだ』と言い捨てようとするが、ささいなハンデキャップやちょっとした行き違いで自分が打ち込めるモノを失ってしまうつらさは、渚や朋也だけでなく春原自身よく分かっていることだろう。だいいち、事故(による怪我?)のためにヴァイオリンが弾けなくなるというハンデは、まだ15,6才でしかない彼女にとっては、人生の意味を失いかねない程の重荷であっただろうし、もし、合唱の楽しさを教えてくれた恩師との出会いや応援してくれる友人達の存在というささやかな幸運に恵まれなければ、桜の咲く長い坂道の下で背中を押されるのを待っているのは彼女だったかもしれないのだ。

私には、彼女もまた、あの町の小さな奇蹟によって生かされている人間の一人なのではないかと思えるのだ。

「クラナド・オフィシャルコミック」に描かれた「仁科りえ」というキャラを読んだ後、そんな事を考えながら絵を描いてみました。連載の方は読んでいないので、現在お話がどこまで進んでいるのか知りませんが、ことみのエピソードでの登場が楽しみなキャラです。

クラナド・オフィシャルコミック(1)
CLANNADオフィシャルコミック (1)


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