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April 27, 2007

ずれないめがね

・自動調節機能付きズレない眼鏡発売 - メガネストアー30周年記念商品〔mycom/2007.4.26.〕

”従来の眼鏡のように、耳掛け部分を強制的に巻き込みズレを防止するのではなく、耳掛け部分に仕込まれた磁石の反発力を利用して、耳掛け部分を最適なポジションに自動調節する。”

眼鏡を正しい位置で懸架する事は、眼鏡をかける際の快適感を得るためだけでなく視力矯正器具としての眼鏡の機能を正しく発揮するために必要な事でもある。ほとんどの眼鏡はレンズ中央部が瞳孔の正面に位置する時に最適な矯正機能を発揮するように設計されており、殊に強度の近視や乱視用のレンズの場合、レンズの厚みや圧縮率に中央部と辺縁部では大きな違いがあり、ずれた状態では充分な矯正効果を得られない事も多い。

ほとんどの眼鏡は耳の裏に回り込むような「テンプル」と、両眼の間の鼻梁にかかる「パッド」でフレームを懸架固定するのだが、日本人の骨格は欧米人と比べて鼻梁が低く、激しい動きや鼻梁の汗や脂などからフレーム全体が下にずれてしまいやすい。テンプルやパッドをきつめに調整する事は、鼻梁や耳の裏に圧迫感を感じるためあまり好まれず、今回の製品はテンプルに仕込まれた磁石の作用でポジションを自動調整し、かつ余計な圧迫感も与えることのない画期的な構造を持った製品であると言えるだろう。

だが、あえて言おう。

眼鏡をかけるという行為は、単に視力を矯正するためのレンズとフレームの構造物を眼前に懸架する事にとどまらない。コンタクトではなく眼鏡を選ぶ段階でそれは既に一つの自己表現であろうし、新しく眼鏡をかけたり眼鏡をかけ替えて「眼鏡をかけた/かけ替えた自分の姿」を意識する事は自己改善の手段でもある。

そしてずれた眼鏡を直す行為をはじめ、眼鏡をかけた人間が意識/無意識を問わず常に眼鏡をかけている事を前提に行う行為は思いのほか多い。それらの行為は「視力が不自由」というハンディキャップから来るものばかりではなく、むしろ「眼鏡をかける」という行為を楽しみ受け入れているから生じるものでもある。

眼鏡を正しい位置で懸架する事は無論正しい事ではあるが、眼鏡をかけている事そのものを楽しむにはさほど重要な要素とはならない。むしろ観察者の視点からすれば、さほどずれてもいないのに無意識に眼鏡を直す仕草や、眼鏡のずれた間隙から垣間見える視線など、「正しい位置に懸架された眼鏡」以上の魅力を醸す事象も数多く、それすら解さないとはメガネストアーさんは一体何年眼鏡を作って売っているのだろう?(ヒント:30周年)

Utd070426

30周年おめでとうございます。。これからも良い眼鏡を良い眼鏡っ娘を世に送り出し続けてください。

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