私の職場には複数のレーザープリンタがあり、そのうちの一番古い機種、エプソンの「LP-1900」という機種は、職場でPCを本格的に導入し始めた7年くらい前に買った機種で、最初は共用プリンタとして使われていたものの、3年ほど前にレーザープリンタ対応じゃないラベル用紙を刺し込んで排紙ローラーに絡みつかせてしまったY崎というバカチンがいて、メーカー修理に出すのもアホらしいので共用プリンタにはそのバカチンに稟議書を書かせて上位機種を買ってもらい、LP-1900は廃棄扱いで自分で引き取り、自力で分解修理して、自分の手元で仕訳伝票打ち出し専用プリンタに転用した。最新機種と比べれば印字速度も遅く、A4サイズまでしか対応していないロートル機ではあるが、一日数枚程度の伝票出力には充分な性能であるのでいまだに現役で稼働している。
さて、本日午後から職場の二階会議室で職場のエライ人とお役所関係者の会議があり、その場で各種資料をPCで閲覧しつつ必要に応じてプリントアウトしたいという事で、LANで繋いだノートPC3台と、個々のPCからネットワーク経由でプリントアウトの出来るプリンタを会議室にセットアップしなさいという指令が職場のネットワーク管理者に下された。
つまり私である。
正式な辞令を受けて「ネットワーク管理者」をやっているわけではなく、PC導入の際に他に詳しい人がいなかったし業者に頼むより自分でやった方が速かろうと思って自力でLANを組んだりしているうちにいつの間にかPC関連全般のトラブルシューティングをまかされるようになった「なんちゃってネットワーク管理者」なのだが、他の人にまかせると結果的に自分の仕事が増えるのが目に見えているので自ら管理者をもって任じている。
PC3台のネットワークはそれほど難しいものではない。特に今回の場合は外部に接続する必要のないクローズドなネットワークなのでファイアウォールの設定も難しく考えることなく単純なスター型のLANを組んだ。個々のPCから使える「ネットワークプリンタ」も、当初は無線LANのプリンタサーバを使おうかとも思ったのだが、どうせ使うのは数時間、プリントアウトも数十枚であろうから、手元のLP-1900を提供しPCの一台に接続しネットワークプリンタとして共用させる事にした。他のプリンタは重すぎて二階まで運ぶのが面倒という理由もある。
使用するPCの一台が倉庫で眠っていたWin98機でLANのアダプタが接触不良で認識させるのに苦労したりもしたがなんとかPCとプリンタをセットアップしてじゃあ私は現場に行ってくるから後は頼むねーと出かけようとしたら総務課のSさんに呼び止められ、
「『トナーガ ノコリスクナク ナリマシタ』ってエラーが出てるけど大丈夫?」
との事。

なるほど確かにそういうメッセージが出ているが、実はこのプリンタ私が伝票出力専用機として引き取った3年前からトナーガノコリスクナイ状態なのだ。
しかしレーザープリンタというモノはトナーガノコリスクナクなったからといって、プリントアウトが出来なくなるわけではない。
使っているのが私一人で、しかもトナー使用量が少なそうな仕訳伝票の出力に使うだけなのでカートリッジに残っている分だけで充分足りるようで、それでも時々プリントアウトが薄くなったかなと思った時は、カートリッジを取り出してワサワサと振ってやると濃さが復活する。そうやって3年間カートリッジ交換無しに稼働させて来たのだ。トナー交換すると1万円くらいかかるので本当にトナーガノコリスクナクなるまでワサワサ振って使おうと思っている。
そう説明してやると、『トナーガ ノコリスクナク ナリマシタ』とメッセージが出たらトナーを交換するのが当たり前だと思っていたSさんは怪訝な顔をしていたが、現場から帰って来て「プリンタどうでした?」と聞いてみたら特に問題は無かったようなので微妙に薄いプリントアウトが出力されたか、カートリッジをワサワサ振ってプリントアウトしたのだろう。
今日一日の役目を終えたLP-1900は、無事私の机の横に戻され伝票データの入力を待っている。
皆さんもレーザープリンタのトナーガノコリスクナクなったらとりあえずワサワサ振ってみましょう。